あざ・斑の基礎知識
2017年03月13日更新 2016年12月22日公開

サーモンパッチと呼ばれる赤ちゃんのあざとは

生まれて間もない赤ちゃんの顔に赤いあざの様なものを見つけたら、それはサーモンパッチかも知れません。見つけたときの対処法や出来てしまった原因などについて、ドクター監修の記事で解説します。

新生児の顔や首のあたりに、境界線が不鮮明で盛り上がっていない赤いあざのようなものを見ることがあります。このあざを正中部母斑(せいちゅうぶぼはん)といいますが、新生児の約20~30%に見られる症状といわれています。正中部母斑の中で、額やまぶたなど顔の前面に見えているあざをサーモンパッチといいます。

サーモンパッチの原因

正中部母斑のうち、目の周りや額に見えるあざをサーモンパッチといいますが、その由来は、あざの色合いがサーモン(鮭)の身の色合いに似ていることから来ています。サーモンパッチは、赤ちゃんの薄い皮膚の表面近くにある毛細血管が、通常の状態よりも多く形成されたことが原因で起こる症状です。赤ちゃんの皮膚の角質層は大人の約半分ほどしか形成されないため、皮膚近くの血管が透けて見えることが多いのですが、サーモンパッチは、その状態がより広い範囲に見られる症状です。

サーモンパッチと間違える赤いあざに注意

顔にできる赤いあざは、サーモンパッチの他に、いちご状血管腫と呼ばれる症状もあります。この症状は、一見するとサーモンパッチに似ているため、サーモンパッチだと勘違いしたまま放置される場合もあるようです。いちご状血管腫とサーモンパッチの違いは、サーモンパッチは、あざの部分が平面なのに対して、いちご状血管腫は、あざの部分が隆起して苺のようなブツブツの状態になるのが特徴です。自然に消えることもありますが、目の近くにこの症状が現れた場合は、視力に影響をおよぼす可能性もあるため、皮膚科または小児科を受診することをおすすめします。

自然に治るサーモンパッチ

サーモンパッチは、1~2歳頃までの成長にともなって赤いあざの部分が徐々に薄れていく場合が多いといわれています。サーモンパッチは、お尻の辺りに現れる蒙古斑と同様に、皮膚の角質層の形成などにともない薄くなっていくため、過度に神経質にならず赤ちゃんの成長を見守ることが大切です。

時おり濃く赤く見える理由

サーモンパッチは、皮膚の下の毛細血管が透けて見える症状なので、血行がよくなったときなどに、いつもよりも赤く濃く見えてしまう場合があります。たとえば、お風呂に入ったあとや泣いているときなどにサーモンパッチの色合いが濃く見えてしまうことが多いようです。これは、血行がよくなって血流が増えた状態になったため、いつもより色合いが濃く見えているのです。もしも、いつもよりサーモンパッチの色合いが濃く見えたら、赤ちゃんの機嫌や体温の変化などを注意してあげましょう。

3歳になってもサーモンパッチが消えない場合

1~2歳を過ぎて3歳になっても、なかなかサーモンパッチが消えない場合には治療を考えてみてもよいでしょう。サーモンパッチの治療法では、レーザー治療を行いますが、赤い色素に反応して吸収されるVビームレーザーを使います。サーモンパッチの原因となっている毛細血管の中のヘモグロビンに反応して血液の赤い色を吸収・凝縮することにより、サーモンパッチの赤い色素の沈着を消していきます。赤い色素以外の部分には反応しないとされるため、肌の細胞などをほとんど傷つけること無く治療することができます。ただし、治療の際に使用されるレーザーの種類が異なることもあるため、医師や専門機関に相談して治療法を検討するようにしましょう。

慌てず見守ること

大切な子供の身体に赤いあざのサーモンパッチが見られても、慌てずに見守って行くことが大切です。両親や家族など周囲が心配しすぎてしまうことで、子供の心に影響してコンプレックスに感じてしまう可能性もあるからです。サーモンパッチは、年齢が進むにつれて自然に薄く見えなくなって行く症状なので、慌てずに見守ることが治療法ともいえるでしょう。気になることがあれば、医師や専門機関へ相談するのもひとつの方法です。

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