アトピーの基礎知識
2017年03月09日更新 2016年12月27日公開

アトピーの原因と対処法について

アトピー性皮膚炎は、アトピー素因に基づき慢性に湿疹・皮膚炎をくりかえす病気で、人によって原因や対処法も違います。アトピーの原因や改善法などについて、ドクター監修の記事で解説します。

アトピー性皮膚炎とは、アトピー素因(アレルギー性の喘息及び鼻炎、結膜炎、皮膚炎)に基づく、慢性に湿疹・皮膚炎をくりかえす(乳児期で2か月以上、その他では6か月以上)病気のことをいいます。掻きすぎてじゅくじゅくなった発疹(湿潤性湿疹)や、皮膚が乾燥して固くなる(苔癬化)などの症状があります。アトピー性皮膚炎の原因や対処法について見てみましょう。

アトピー性皮膚炎の原因について

アトピー性皮膚炎は、まだはっきりとしたメカニズムが解明されているわけではありませんが、アトピー性皮膚炎の方には、先天的にフィラグリンという遺伝子の変異があり、皮膚のバリア機能が低下しているといわれています。さらにアレルギーを起こしやすい素因を持った状態を基礎として、さまざまな刺激因子が関与して、慢性の湿疹・皮膚炎病変を形成したものといえます。アトピー性皮膚炎になる可能性のある原因についてはわかってきており、下記のようなものがあげられます。

  • 親のどちらかがアトピー性皮膚炎の体質である場合はおよそ30%  
  • 両親ともにアトピー性皮膚炎の体質である場合はおよそ50%

上記の確率で、子供がアトピー性皮膚炎になるといわれています。もともとアトピー性皮膚炎の方は、肌のバリア機能が低下していて、さらに乾燥することにより外部からの刺激に弱くなり、さまざまなアレルゲン(アレルギーを起こす物質)が皮膚から侵入し、さまざまな湿疹・皮膚炎を引き起こすといわれています。特に、紫外線を浴びるとアトピー性皮膚炎が悪化することもあるといわれているため、外出する際は、日光を遮断する工夫が必要です。ただし、日焼け止めやメイクなども刺激となる場合があるため、低刺激なものを使用し、きれいに洗い落とすように心がけましょう。

乳幼児期、小児期のアトピーの場合は当てはまりませんが、成人アトピーの場合は、不規則な生活を続けていると、自律神経や腸内環境の乱れなどにより、免疫力を低下させたり抵抗力を弱めることになるため、アトピー性皮膚炎の悪化につながると考えられます。

かたよった食事など食生活が乱れると体内環境が崩れ、アトピー性皮膚炎が悪化しやすいといわれています。特に脂質の多いものや甘いものは摂りすぎると、ニキビなど肌荒れの原因にもなります。

アトピー性皮膚炎の症状を自分で改善する方法

アトピー性皮膚炎は、乾燥によってかゆみが悪化するため掻いてしまいがちです。かゆみを感じたら、掻かずに患部を冷やすと、患部が麻痺してかゆみが軽減される可能性があります。また、お風呂で温まりすぎたり、お酒を飲みすぎると、血流がよくなりかゆみが増しますので気をつけましょう。

食生活の乱れは、そのままアトピー性皮膚炎の悪化につながるといわれています。また、スパイスのきいた食べ物やコーヒー、アルコールなどの刺激物もアトピー性皮膚炎にはよくないようです。刺激物や脂質、糖質はできるだけ控え、バランスよく食べるようにしましょう。また、腸内環境をよくするために、発酵食品などを積極的に摂ることもおすすめです。

皮膚が乾燥すると、かゆみをともない掻きむしってしまうので、さらに悪化させる原因にもなります。乾燥予防に低刺激の保湿性のあるクリームなどを塗って保湿を心がけましょう。(湿疹がひどいときに、自己判断で保湿クリームだけ塗り続けると、かゆみを悪化させてしまうことがあるので、湿疹がひどいときは、医療機関を受診しましょう。また、身体や髪を洗う石けんやシャンプーも悪化の原因になるといわれます。低刺激の製品を選び、よく泡立ててやさしく洗うようにしましょう。

睡眠不足やストレスがかかると自律神経が乱れ、免疫力の低下につながるといわれ、アトピー性皮膚炎が悪化することがあります。規則正しい生活を心がけ、なるべくストレスを溜めない工夫が必要です。

医療機関での治療を併用する

アトピー性皮膚炎は、皮膚科で適切な治療を受けることが必要になります。医師の指示に従い、治療を受けましょう。また、薬には塗り薬と飲み薬がありますので、正しく用法・用量を守って使用しましょう。

ステロイド外用薬や非ステロイド消炎薬が処方されることが多いようです。また、乾燥対策としてローションや軟膏などの保湿薬も処方されることもあります。ステロイドは、適切な量を適切な期間使うようにしましょう。必ず医師の指示に従ってください。

アトピー性皮膚炎は、かゆみをともなうため、かゆみを抑えるために抗ヒスタミン薬が処方されることが多いようです。抗ヒスタミン剤は、アレルギー反応を抑える薬なので、アトピー性皮膚炎の症状を改善するには効果があるといわれています。

  • 親から遺伝する可能性
  • 乾燥による影響
  • 不規則な生活
  • 食生活の乱れ
  • かゆくなったら、掻かずに冷やす
  • 食生活の改善
  • 保湿をする
  • 規則正しい生活を心がける
  • 塗り薬について
  • 飲み薬について

自己判断はしない

アトピー性皮膚炎の症状を改善する方法はいくつかあります。自己判断は避け、医師の治療とともに、規則正しい食生活や保湿対策などを行い、自分でできることから始めてください。

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