アトピーの基礎知識
2016年12月27日更新 2016年12月27日公開

子供のアトピー、悪化させない工夫とは

子供のアトピー性皮膚炎の症状は、本人の体質に加え、肌の極度な乾燥と外部からの刺激によって悪化するといわれています。アトピーが悪化する原因を理解したうえで適切に対処する方法を、ドクター監修のもと解説します。

子供のアトピー性皮膚炎が引き起こされる原因と、悪化させないために適切なスキンケアや生活習慣について見てみましょう。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎を悪化させる因子は、子供の成長段階によって異なるとされています。

乳児期

乳児のころに発症するアトピー性皮膚炎の悪化因子としてもっとも多いのは食物です。乳児期は消化管が未発達なことから身体に入ってくる食物に対して適切に反応しないためだといわれています。ただし、幼児期に入ってくると免疫機能も発達してくるため、食物を因子とするアトピー性皮膚炎は減ってくるとされています。

幼児期

汗やほこり、ダニなどがアトピー性皮膚炎を悪化させる因子となります。乳児期のように旺盛な皮脂の分泌が減ってくる幼児期の子供の肌はすぐに乾燥してしまいます。乾燥している肌の状態は、角質細胞間のうるおい成分が不十分で皮膚細胞が整っていない状態です。皮膚表面も皮脂によるコーティングが十分でなくバリア機能が低下している状態ですので、皮膚から水分が逃げていき肌はどんどん乾燥し、外部から刺激物質が侵入してくるので炎症やかゆみを引き起こすという悪循環になります。

思春期

精神的ストレスといった心理的なものや生活習慣の乱れなどが悪化の原因となるとされています。友人関係の変化、受験など勉強による寝不足など、思春期の子供には精神的ストレスとなることが多くあります。また、アトピー性皮膚炎の体質自体が外見的な悩みとなり、さらに症状が悪化してしまうというケースもあるといわれています。

大切なスキンケア

肌を清潔にし、保湿して肌のバリア機能を正常に保つというスキンケアが大切です。汗が症状悪化の原因になることが多いため、汗をかいたらシャワーで洗い流し、低刺激性の保湿剤でしっかりと保湿しましょう。使用する石けんは肌にやさしいベビー用を選ぶと安心ですが、摩擦による刺激が肌の状態を悪化させることがあるため、スポンジやナイロンタオルでごしごしと洗わないように気をつけましょう。保湿する際は、細胞間脂質の成分であるセラミドなどを含むようなものを選び、使用感や保湿の持続性によって、ローション、乳液、クリームを使いわけるとよいでしょう。保湿は日常的にこまめにおこない、肌を乾燥させないようにしましょう。

生活の工夫

スキンケアに加えて肌を刺激しないように生活に工夫をすることも大切です。

天然繊維の衣類

吸湿性が高く肌触りのよい生地を選び、肌に刺激を与えるような縫製方法、飾りなどは避けるようにします。合成繊維で肌が刺激を受けるようであれば、綿や絹などの天然繊維のものを選んだほうがよい場合もあります。

こまめな部屋の掃除

ダニやほこりがアレルゲンとなって症状が悪化する場合は、こまめな掃除が不可欠です。特に家族が集まるリビングルームや子供部屋の掃除は念入りにこまめに行いましょう。動物の毛が症状の悪化になるようであれば、できるだけ動物は飼わないほうがよいでしょう。

温めすぎに注意

肌のかゆみは温かい環境で悪化することが多いといわれています。お風呂の温度はぬるめに設定するなど、肌が温まるような環境を避けたり、かゆみを感じたら一時的に肌を冷やす工夫が必要です。

掻かないような工夫

肌がかゆいときには掻きむしってしまうこともあります。掻いて皮膚を傷つけるとさらに症状が悪化しますので掻かないように手袋をすることをおすすめします。また、掻いても皮膚に傷がつかないように患部に厚めに包帯を巻くといった工夫もよいでしょう。就寝時は無意識に掻いてしまうことがあるので、かゆみが悪化しないように寝室の温度は低めに、パジャマも薄めにして肌が温まらないような工夫をしましょう。

ストレスをためないようにする

心の状態でかゆみは左右されるようです。たとえば、怒られたときやイライラしているとき、症状が悪化してかゆみが増すといったこともあるようです。寝入りばなの幼児がぐずるときにかゆみを感じて肌をかいてしまうということもあります。毎日の生活で、できるだけストレスを溜めないことも重要です。呼吸法、ヨガなど自律神経を整えるものを生活に取り入れるのもよいでしょう。

炎症がひどい場合は受診をする

皮膚の状態が悪くなるとさらに多くのアレルゲンが肌から侵入し、ますます肌の状態が悪くなることもあります。医師に相談し、処方された薬を正しく使用し、まずは炎症を抑えて皮膚の状態を改善し、スキンケアや生活の工夫で肌の状態を正常に保つように心がけましょう。

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