デリケートゾーンのケア
2017年04月07日更新 2016年12月22日公開

原因から種類を見極めよう!尿漏れの症状と治療法

尿漏れは、笑ったりくしゃみをしたりしたときだけではなく、病気が原因で起こることも考えられます。尿漏れには、いくつかの種類があります。今回は、尿漏れの症状と治療法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

尿漏れの原因に合わせて適切に対処することで、改善できる可能性があります。どのようなタイミングで尿漏れが起こるのかを確認し、適切に対処しましょう。

尿漏れとは

自らの意思に関係なく尿が漏れることを「尿失禁」といいます。尿漏れの種類はさまざまで、骨盤底筋の緩みや脳血管障害などによって引き起こされます。

腹圧性尿失禁とは

骨盤の底にある骨盤底筋が排泄をコントロールしています。骨盤底筋は、膀胱や子宮などの内臓を支える筋肉でもあります。この筋肉が衰えると膣や尿道を締める力が弱まり、尿漏れを引き起こす場合があります。骨盤底筋は、出産や加齢、長時間のデスクワーク、無理な排泄、重い物を持つことによる負荷などが原因で衰えます。特に咳やくしゃみをしたとき、重い物を持ち上げたときなどお腹に力が入った場合に尿漏れを起こします。これを腹圧性尿失禁といい、尿意を感じてからトイレに行くまでに漏れてしまうのも症状の一つです。

腹圧性尿失禁の改善

骨盤底筋を鍛えることで、腹圧性尿失禁の改善が見込めます。次のような骨盤底筋を鍛えるエクササイズは、仰向けや椅子に座っているとき、立っているときに行えます。

  1. リラックスして脚を肩幅と同じ程度に広げて立ちましょう。
  2. おへその下に空気をいれるようにゆっくりと息を吸い込みます。
  3. 口をかるくすぼめ、5秒かけて息を吐きます。吐きながら腟や肛門を引き上げるイメージで締めましょう。
  4. 腟を締めたまま、ゆっくりと丁寧に深呼吸を1~2回続けます。
  5. 息をゆっくり吸いながら、5秒かけて脱力していきましょう。

仰向けで行う場合は、脚を肩幅に開いた状態でひざを少しだけ立てましょう。椅子に座って行う場合は、立った状態で行う場合とは方法が異なるので注意してください。椅子には深めに座って背中を背もたれにしっかりと着けましょう。お尻の位置が動かないように息を吐きながら肛門を締め、息を吸いながら緩めましょう。このようなエクササイズを約2週間続ければ、軽い尿漏れであれば改善するといわれています。

切迫性尿失禁とは

急に尿意をもよおし、トイレまで我慢できずに漏れる場合は切迫性尿失禁の可能性があります。排尿は脳からの指令でコントロールされています。脳血管障害などによってうまくコントロールできなくなることが主な原因です。しかし、特に原因がみあたらず、膀胱が自らの意思に関係なく収縮することが多いようです。また、男性の場合では、前立腺肥大症が原因となることがあります。

切迫性尿失禁の治療

膀胱の収縮を抑えることを目的として抗コリン剤を使用します。また、骨盤底筋を鍛えるエクササイズや膀胱訓練なども有効な場合があります。低周波や磁気刺激を骨盤底に与える治療を行うこともあります。

溢流性(いつりゅうせい)尿失禁

自らの意思で排尿できないにもかかわらず、少しずつ漏れてしまうのが溢流性尿失禁です。排尿障害を起こす前立腺肥大症が長期的で膀胱機能が低下することや、神経性に膀胱機能が低下し残尿が増加していることが原因であることが多いようです。

溢流性尿失禁の治療

前立腺肥大症が一因の場合、前立腺肥大症の治療と残尿を減らすための処置が有効だといわれています。前立腺肥大症の治療では、肥大した前立腺を削ったり薬を使用したりします。また、膀胱を収縮させる薬や尿道を緩める薬を使用したりして残尿を減らします。それでも残尿がある場合は、柔らかい管を尿道から膀胱へと入れ、尿を取り除きます。これは自分で行えるため、入院の必要はありません。

機能性尿失禁とは

排尿機能は正常で、認知症や身体運動機能の低下によって起こる尿失禁を機能性尿失禁と言います。歩行障害のために、尿意をもよおしてからトイレにたどり着く前に漏らしてしまう、認知症のためにトイレでの排尿が困難といったケースがあげられます。また、介護者が介助の方法を間違えているために尿失禁を起こす場合も考えられます。

機能性尿失禁の対策

どの機能が排尿に支障をきたしているのかを見極め、それぞれに応じた治療を受けることが大切です。筋力トレーニングや痛みを軽減する治療、便座に座ったり立ったりする練習などを行います。他には、介助方法の習得や工夫、手すりをつけたり段差をなくしたりといった住環境の整備、福祉用具の活用などがあげられます。

認知症が原因の場合は、トイレに行きたいことを示すサインを探すことから始めましょう。たとえば、ポケットに手を入れる、歩き回るといったサインがあります。また、トイレの場所に大きく表示したり明るくしたりして、どこがトイレかわかりやすくすることも有効的です。わかりやすい位置にボタンやチャックがあり、脱着しやすい衣類を着させましょう。拭いたり水を流したりするのを忘れている場合は、サポートしたり声をかけたりしましょう。うまくできた場合は、本人を喜ばせられる方法で褒めましょう。

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